京都市出身、東京芸大卒。
在学時から、シニア世代を対象に対話型美術鑑賞のセミナーを開くなど、独自の活動に取り組む。卒業後は、草間彌生のプライマリーギャラリー(代理画廊)に就職し、高額現代アートの販売で活躍。中国をはじめとするアジア圏の富裕層の生態や、美術市場の動き方に詳しくなる。
退職後、香港中文大学大学院でアートマネジメントを勉強。帰国すると、港区乃木坂にある国立新美術館に学芸員として勤務、展覧会などを立ち上げる。
その傍らで、2016年に「このミステリーがすごい大賞」の大賞を受賞した『神の値段』で小説家としてデビュー。これまで7冊の小説を発表しており、とくに大英博物館の美術修復士を題材にした『コンサバター』シリーズは売れ行き好調。美術の専門家のキャリアを積みながら、小説家として語りの技術を磨いてきた。