地域包括ケアシステムにおける看護師の役割
高齢化社会に伴い、
求められる地域包括ケアシステム
団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態の方も、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体化して提供するケアシステムの構築が進んでいます。
事例と解説を交えたこのオンラインコースで地域包括ケアシステムについて理解し、訪問看護師として活動する中で、安心できる地域には何が必要かを考えていきましょう!
講座の内容
Section.1 はじめに
講義の全体像について説明します。
Section.2 地域包括ケアシステムについて
地域包括ケアシステムの定義や、高齢化社会の影響を解説します。
Section.3 病院における在宅療養支援について
地域医療の「これまで」と「これから」ついて、また、退院支援が必要なケース、医療費の適正化、退院支援に関する評価などを解説します。
Section.4 在宅における在宅療養支援について
在宅療養者を支えるためには、様々な「社会資源」の活用が必要です。まずは社会資源について理解を深め、在宅ケアを支える保険制度について学びます。また、訪問看護について詳しく解説します。
Section.5 訪問看護実践例紹介
訪問看護の6件の事例を紹介し、訪問看護が抱える課題について考察します。
Section.6 我が町の包括ケアを考える
実際に成功している地域の、地域連携システム構築の取り組みを紹介します。
高齢者の方々、特に認知症高齢者の方の地域での生活を支えるために、地域包括ケアシステムの構築が今後の日本の社会でますます重要になっていきます。
この講座で地域包括ケアシステムについて理解を深め、みなさまの町の地域包括ケアの実情と課題について考えてみましょう!
About the Instructor
札幌保健医療大学保健医療学部看護学科、地域・在宅看護学領域准教授 首都大学東京人間健康科学研究科(在宅看護CNSコース)修了
2011年5月ELNEC-J指導者認定(日本緩和医療学会)、2012年12月に在宅看護CNS認定(日本看護協会)、2015年2月メッセンジャーナース認定(メッセンジャーナース認定協会)
札幌市出身ですが、25年間南九州の宮崎県で活動しました。総合病院の訪問看護ステーションで管理者、認定NPO法人ホームホスピス宮崎では訪問看護ステーションを立ち上げ、通算20年間を在宅看護分野に従事しました。総合病院では、副看護部長兼地域医療連携室の副室長なども経験し、2016年4月から大学の教員となりました。
宮崎県では、地域の医療・福祉・介護職のネットワーク(宮崎キュアケアネットワーク)を構築に発起人として力を注ぎ、宮崎県訪問看護ステーション連絡協議会の理事や宮崎県看護協会の在宅関係の委員等も行いました。
修士論文のテーマは「がん終末期患者の訪問看護導入時に生じる訪問看護師の困難感」、今後の研究テーマは、在宅がんの終末期ケア、地域の多職種ネットワークづくり、医療職と介護職の連携等です。
Course content
Loading |